2006年2月に発行された、「バハラグ10周年記念アンソロジー」の
カラーページに描かせていただいた絵です。
原画はA4サイズで描き、PCに取り込んでB5くらいに縮小した状態で載せました。
バハムートの翼をできるだけ大きくフルに画面に入れたかったため、
「四角形の枠の中に収まりうる一番長い直線=対角線」という発想で、
翼の長辺が画面の対角線とほぼ一致する構図に落ち着いた記憶があります。
当初は「空が割れて異界への扉が開く」というバハラグのストーリーを意識して、
ビュウの後ろの石盤のような部分をもう少し空っぽく仕上げるつもりだったのですが
完成してみるとそのニュアンスはあまり出ていなかったなと思います。
そこも含め、意図していた通りにはうまく仕上がっていない部分も
いろいろあるのですけども…
自分としてはけっこう頑張って描けた絵で、その点は気に入っています。
今回は「印刷する前提でバハラグのカラー絵を描ける」というたいへん貴重な機会で、
私一人で活動している限りでは、こういう場はまず無かっただろうなと思います。
その意味でも、アンソロ主催者の方と、(読者の方も含め)すべての関係者の方に対して
感謝の気持ちがしみじみ思い出されてくる一枚なので、絵のよしあしは別としても
後から見て感慨深い絵でもあります。
■■糸玉を辿る■■