ささやかな黙秘権
(2005.MARCH)

 ゾラ「おや、誰かへのプレゼントかい?いいねえ」
 フレデリカ「……」


みたいな感じ。
そして乙女のカンでなんとなく「ん?」と思っているメロディア。


読んだのが非常に大昔なので記憶が曖昧ですが、漫画「うる星やつら」の何巻だかで
『病死した女の子の幽霊があたるとデートをする』という話があるのです。
で、先日唐突に、その幽霊の子が(髪型や設定や雰囲気や、言い出せない恋だったりするあたり)
フレデリカっぽい!と思い出しました。
いやもちろんフレデリカはまだ病死してないですが。
↑「まだ」って何よ…
その話で、あたるの為に彼女が生前に手編みして結局渡せなかったマフラーやら帽子やらセーターやら、
というのが出てきます。そういえば病室生活というのは手持ち無沙汰だったりするからなあ。
というわけで、フレデリカと編み物という主旨で描いてみました。

 ファーレンハイトの内装は、潜水艦や近代戦艦の内部のように「金属壁にビスが打ってある」みたいなイメージが
 なぜか今まで強かったのですが、グラフィックをきちんと見ると壁などはどう見ても石造りっぽいですね。
 部分によってはもっとメカメカしい内装の場所もあるのかも知れませんけども、今回はそんなわけで
 ややクラシカルな感じにしてみました。
 私の頭の中では、中世らしさとメカっぽさが、FF9のリンドブルムくらいの折衷度で同居してると
 ちょうどいいのではないかなというようなイメージです。

フレデリカについては、「それまであまり積極的なラブコールがないのに
最後でいきなりドッキリ発言」という不意打ちの意外性にコロっと参ってしまった記憶があります。
ずっと言いたくて、でも言えなかったっていう雰囲気かな。
なのでこの絵も、あえてビュウにマフラーを渡してるとかでない場面にしてみました。
そっちのシーンはおまけとして描いたので………………って違う!それ違う!


 追記:今になって調べてみたところ、上記の「うる星やつら」の話は
 小学館文庫の復刻版13巻に収録されている「最後のデート」という話だと判明しました。
 (データベースサイトというのはなんと便利なものだろう)
 再読してみたら幽霊の髪型はフレデリカと少し違っていましたが、切ないながらも良い話なので
 ご興味のある方は読んでみてください。




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