「最近よく見かけるヤツだな 新顔かよ」
「……」
「ねえ 名前なんてーの」
「………」
「ここには来たばっかなんでしょ」
「…………」
「一人か?」
「………………」
「あのな なんとか言えよ
 おまえさあ 黙ってじっとしてりゃ大人が助けてくれるとか思ってたら大間違いだぜー
 そんなんじゃ今に死ぬぞマジで」
「……………………」(←なんだこの見るからにガラの悪そうな丸いの&とんがったのは、と思っている)





不確定名:しょうたいふめいのそんざい
(2005.FEBRUARY)

ナイトトリオの邂逅はどんな感じだったんだろうと思いつつのらくがき。

別の所でトゥルースの過去についての想像を書いた事がありますが、あれの延長として
「もともとラッシュとビッケが不良やってた所に、後からトゥルースが入ったのかな」
みたいな感じが頭にあります。
『僕やラッシュは昔カーナの不良だった』という例のセリフ中にトゥルースの名が含まれていないのも、
トゥルースの方が他の二人より何年か不良歴が浅かった現れであり、だからトゥルースは
あまり悪ガキっぽい雰囲気がないのではないかと思ってみる。

 で、トゥルースは見知らぬ他人に自分から心を開くのが上手くなさそうな気がするし
 (ただ、「本心では気に入らない相手に対して表向き失礼のないように振る舞う」という技術は
 三人の中でトゥルースが一番上手だろうと思います)
 先日までまともな家の子だったトゥルースから見て、あからさまに育ちの悪そうなラッシュやビッケバッケは
 わざわざお近づきになりたい第一印象ではなかっただろうと思う。
 なので、最初に接触を取ったのは誰かと言えば、比較的人なつっこいビッケあたりだったんじゃないかな。
 ラッシュも、「こいつは自分と別の人種だ」と思った相手には露骨によそよそしい態度を見せるけど
 その反動で「自分と同類だ」と認めた相手に対しては、見かけよりすごくいい奴だったり。

でもきっと、最初に会ってから本当に三人が仲間になれるまでは
さらにしばらくの時間と段階が必要だったんだろうな…とも思います。





■■糸玉を辿る■■