筑波大SF研究会アルビレオ・新歓ポスター用イラスト。
アルビレオでは多くの絵を描かせていただきましたが、この絵がサークル内で最後に描いたイラストなので
内容の巧拙とは別として、けっこう感慨のある絵です。
第五の御使いラッパを吹きしに、われ一つの星の天より地に落ちたるを見たり。
この星は底なき坑の鍵を与えられたり。
かくて底なき坑を開きたれば、大いなる炉の煙のごとき煙、坑より立ちのぼり、日も空も坑の煙にて暗くなれり。
煙の内より蝗地上に出でて、地の蠍のもてる力のごとき力を与えられ、地の草すべての青きもの
又すべての樹をそこなうことなく、ただ額に神の印なき人をのみそこなうことを命ぜられたり。
かの蝗の形は戦のために備えたる馬の如く、頭には金に似たる冠の如きものあり、
顔は人の顔の如く、これに女の髪の毛の如き髪の毛あり、歯は獅子の歯の如し。
また鉄の胸当ての如き胸当てあり、その翼の音は戦さ車の轟く如く、多くの馬の戦いに馳せゆくが如し。
また蠍の如き尾ありてこれに針あり、この尾に五月のあいだ人をそこなう力あり。
この蝗に王あり。底なき所の使いにして、名をヘブル語にてアバドンと言い、ギリシャ語にてアポルオンと言う。
(ヨハネ黙示録9-1〜11)
…という描写を踏まえたつもりでしたが、「冠」というのは描き忘れた気がする。
(「天路歴程」では、アバドンはドラゴンのような姿をしているらしいですが)
■■糸玉を辿る■■