2003年・未年の年賀状に使うために描きかけていたものの、結局仕上げられずに終わったので
のちにTRA.のコミケ会場展示ポスターに転用した絵です。
「羊の角とアンモナイトは形が似ているので、古代エジプトではアンモナイトは
アンモン神(=羊のような角を持った神)の象徴だった」
とかいう話が頭の隅にひっかかっていまして、右の方にアンモナイトが描いてあるのはそのためです。
大昔から疑問だったのですが…
雄羊座と牡牛座って、原典のギリシャ神話ではそれぞれ金の羊と白い牛という描写になっているのに
どうして日本語だと「白羊宮」「金牛宮」って言うんでしょう。
ところで先日、ある本でこんな話を読みました。
昔は、砂金を採集するのに羊の毛皮を使う方法があったそうです。
(斜面に羊毛を敷いておいて、その上に川の土砂を水ごと流すと、比重の重い金が毛の間に沈んで残る…
という理屈らしい。)
で、アルゴー遠征隊の神話に出てくる「金の毛の羊」というのは、これに由来する話なのではないかと。
幻想的だったり荒唐無稽に見えたりする神話や伝説が、まったくのフィクションでなく
ある事実に基づいていたりするという事例は(夢がないといえばないかも知れませんが)
面白いものです。
■■糸玉を辿る■■