鐘楼のコーナーで「少女海賊ユーリ」についてお知らせをした時に使った絵です。
「指輪のちかい」のお話より、ユーリとノエルと氷の国の女王様。
ユーリとノエルのドレスは本文の中でちゃんと色についての記述があるのですが、
本に載っているイラストはモノクロなので、「今回のお知らせページ用の絵は
ぜひこのドレスを色つきで描こう」と最初から思っていました。
下の方にいる三人がちょっとポイントです。
(本当は「指輪のちかい」の物語にはオーガムさんは登場しないのですけども、
「もしオーガムがユーリのドレス姿を見たらものすごく喜ぶに違いない、見せてあげたいなあ」
と私が勝手に思ったので、この絵ではオーガムを入れて描いてみました)
「チョコレート・ゲイル」という言葉は、手許にある帆船模型の本に載っていた語です。
『西インド諸島に吹くさわやかな北西風を、帆船乗りがこう呼んだ』という事なのだそうな。
そう言えばチョコレートの原料のカカオは中南米原産なので、この地域からヨーロッパへ
帆船でカカオを貿易した事からこういう言葉が生まれたんじゃないかな?
…などと想像してみたりもしますが、ともあれ可愛い言葉だなあと印象に残っていたので
ここでタイトルに使ってみました。
ちょうどこのドレスの案を考えていた頃、(仕事とは関係なく、単なる趣味として)
ゴヤの版画に興味があり、図書館からゴヤの本を借りていました。
その頃のスペインと言えば、時代的にも地理的にも「ユーリ」シリーズの世界観に
かなり近い雰囲気だろう…
と思われたので、ユーリのドレスのデザインはその本に載っていたゴヤの絵を少し参考にしています。
■■糸玉を辿る■■