CatsPanicシリーズ |
vol. 5 明日なきモンスターの戦い
TRA.が発行しているSWORD WORLDリプレイ本、「CatsPanicシリーズ」vol. 5 明日なきモンスターの戦いの冒頭部分です。
GM | じゃ前回の冒険から10日経っているので生活費を減らしてね。 |
---|---|
ロビーナ | あの模擬戦から10日も経ったんだなぁ(笑) |
ルチル | ペリドットはフクロウという鳥だとわかったような気がする(笑) |
ボンド | よろしくー。 |
チャイ | ペーちゃんペーちゃん。 |
ロビーナ | ああ、この鳥って確か一日ごとに大きさが倍になるんじゃなかったか?エサ代もどんどん増えるんだぞって、ルチルに嘘教えて遊んでる。…で、10日経って生活費も減らして。 |
GM | とりあえずいくらか経ちました。で、あんた達のやった模擬戦はけっこう一世を風靡してしまって(笑)タイデルの街では… |
ルチル | いい語り草。というより笑い草。 |
ロビーナ | というか、もともとタイデルの名物(迷物?)パーティーだったんじゃないか? |
GM | そんな訳でこの模擬戦が流行ってしまったんだな。(笑)その辺の街角で… |
チャイ | ストリートファイト(一同爆笑) |
GM | さすがに斬り合いは問題があるという事で、素手の鎧なし・殴り合いもしくは魔法のみというのをやっている(笑) |
ロビーナ | じゃあ見かけたら「君たち、そういう馬鹿な真似をしてはいけないよ」と言ってやろう(笑) |
ルチル | 時々火を吹く奴とか電撃を出す奴とかいたりして。 |
GM | とにかくそういう事で、一週間ばかり周りが騒々しかったりするんだ。 |
ロビーナ | まぁいいや。本人たちはもうほとぼりが冷めてる(笑) |
チャイ | その間ペーちゃんを可愛がっていよう。 |
ルチル | (チャイに)これはフクロウという鳥なんだよ。 |
GM | さて、ある日の昼下がり。みんな宿にいるのかな? |
ルチル | 私はギルドかも知れない。ああ、この前の遺跡の回収作業と解読をギルドでやらされて、疲れて帰ってきてるだろう。 |
ロビーナ | 大変だね。 |
ボンド | 今回ボンドはプリットさん(バードの師匠)の所へ行った後、宿に帰ってきた所。 |
ロビーナ | この前馬鹿な事をやったから、ロビーナはしばらく神殿で静養してる。 |
チャイ | チャイは一日寝ればもう元気なのに。 |
ルチル | 懺悔ですね。知的な行いができなかったとか言って(笑) |
ロビーナ | うん。 |
ルチル | そういう時にはボウで誓いを立てておくんだ。知的な行いができなかった時は、神のお告げでネズミの大群がせめて来る(笑) |
ロビーナ | ひー。 |
初夏の昼下がり、現在宿にいるのはチャイとルチルとボンド。ギュゲスとロビーナの姿は見えない。 | |
チャイ | チャイは猫と遊んでる。にゃあにゃあ。 |
GM | で、みんなご飯食べてるのかな。 |
ルチル | お昼ご飯だお昼ご飯だ、わーい。 |
ロビーナ | 何でこのパーティーって、何かというとご飯食べてるんだろう。 |
ルチル | だって他に宿でする事ってないんだもん(笑) |
チャイ | だったら猫と遊ぼう。 |
ルチル | フクロウに餌あげとこう。 |
GM | という訳で、みんなが宿で食事をしながら話していると、あざだらけになったギュゲスが入ってくる。 |
ルチル | やぁこんにちわ。 |
チャイ | わーい。 |
ボンド | どないした。 |
GM | ギュゲスの後ろを見ると、さらにボコボコになった大男が… |
一同 | わかったような気がする(笑) |
ルチル | やぁこんにちわ。 |
チャイ | わーい。 |
ボンド | で、どっちが勝った? |
ルチル | 後ろの人?(笑) |
ギュゲス | こいつが何か話があるらしい。 |
ルチル | やぁこんにちわ。 |
チャイ | わーいわーい。 |
ルチル | なんかこればっかり(笑) |
チャイ | わーい、おじちゃんだーれ? |
ルチル | お話を伺いましょう。 |
ギュゲス | さっき広場で模擬戦を申し込まれて… |
ルチル | がんばったな(笑) |
ギュゲス | で、戦った。3連続クリットで勝った(笑) |
ルチル | わーい(笑) |
チャイ | 偉ーい。 |
GM | その男はなーんかいかめしい顔をしてて、頭にそりまで入れて刈り込んであるんだけど(笑)… |
チャイ | 背中にのぼる。ぺたぺた(笑) |
ルチル | あんたねぇ!あ、その子はほっといて下さい(笑) |
チャイ | わーい、おじさんだーれ。 |
ロビーナ | ほっといて下さいったって、頭にがりがりよじ登ってるのに平気な顔で話してるってのもすごいと思う(笑) |
GM | とりあえず、頭にくっついてるのをひっぺがして下ろす。 |
チャイ | うーん、おじちゃん誰。 |
GM | 「同志諸君。俺の名はコットスという」 |
ロビーナ | ははは(笑)(GMにアップルシ○ドを借りたばかり) |
GM | 「ここから北に行った所にある、サンキという村から来た」 |
ルチル | なるほど。その村のこと知ってるのかな? |
GM | セージプラス知力で振ってみて。 |
ルチル | (ダイスを振って)足して11だから…常識なら知ってるんじゃないかな。 |
チャイ | チャイ行ったことないから知らない。 |
GM | 11ならわかるな。タイデルのもっと北の方のデルヴァの森の近くにある小さな村です。 |
ロビーナ | (西部諸国の地図を指して)この辺だね。 |
ルチル | うん、それで? |
GM | 「実はうちの村の近くで、ゴブリンが増えて困っている」 |
チャイ& ルチル | それは大変。 |
GM | 「退治をしたいので、腕の立つ冒険者を探しているんだ。で、広場でストリートファイトを申し込んで(笑)強い奴を探していたという訳だ」 |
ルチル | で、今までに誰かスカウトしてるの? |
GM | 「いや、俺に勝った奴も何人かいたがそういう奴は引き受けてはくれなかった」 |
ルチル | なるほど。 |
GM | 「ここにストリートファイトで貯めた3000ガメルがある」 |
チャイ& ルチル | わーい!(笑) |
ルチル | どうしようかなー。私は行ってもいいと思うんだけど(笑) |
チャイ | チャイ行く。どこでもいいから、出かけられるなら行く。 |
ルチル | じゃあ行きましょうか(笑) |
GM | 「引き受けてくれるかな」 |
チャイ | うん。ゴブリンくらいならどうにかなる。 |
こうして話がまとまって、翌朝出発という事になる。 | |
ロビーナ | ところでロビーナは知ってるのかな、それ(笑) |
ルチル | じゃあロビーナは…明日、話がついた事を告げて勝手に引きずって連れていく(笑) |
ロビーナ | がーん(笑) |
GM | かわいそうに。 |
チャイ | じゃあ旅支度をして… |
ルチル | 行きましょう。 |
GM | 次の朝になった。出かけよう。ところでコットスのおっさんは、それまではズボン一つだったのがちゃんとハードレザーとハルバードで用意を整えている。 |
ロビーナ | ロビーナ君引きずってこられる。ずるずる。 |
ルチル | じゃあ行こうか…と言ってもロビーナには訳わからない(笑) |
ロビーナ | 何だこのおっちゃんは(笑) |
ルチル | かくかくしかじか法を使うんだね。 |
ロビーナ | ああ、なるほど(笑) |
GM | いつものメンバーからしてみると、おっちゃんはこーんな背が高い。2メートル以上あるからな(216センチ・114キロだそうな) |
ロビーナ | 見上げてますね。 |
ボンド | 見上げて?(笑) |
ルチル | ボンドにとっては約2倍弱だな。 |
ロビーナ | 頂上が雲に隠れている(笑) |
GM | そんな馬鹿な!(笑) |
ルチル | どのくらい高いかというと、人工衛星が下を通っていく(笑) |
ロビーナ | この街で2番目に背の高い男だな(笑) |
GM | 一番は誰や(笑) |
さて、一同サンキの村へと出発した。途中山を越えて3日目の夜更けには村に着くはずである。 | |
GM | 道々話してくれた事にはだ。 |
チャイ& ルチル | うん。 |
GM | 「サンキの村の近くにはずいぶんと前から… |
ルチル | 怪しげな人が出入りしている?(笑) |
GM | 「いや、ゴブリンはよく見かけられていたんだが最近になるまでまったく実害はなかったんだ。別に家畜や人間が襲われた訳でもなかったんだな」 |
ロビーナ | なるほど。 |
ルチル | ゴブリン観測情報。今日は晴れときどき曇り、所によりゴブリンが発生するでしょう(笑)だめだ、レンジャー技能ないから天気予報できないや。 |
チャイ | 晴れときどきゴブリン。 |
ロビーナ | 空からゴブリンが降ってくるのか!?(笑) |
ルチル | 蛇口をひねったらゴブリンが…(笑) |
ロビーナ | ノイローゼになりそうだな。 |
ルチル | で?(笑) |
GM | 「今までは害がなかったから放っといたんだが、近頃になって急に家畜を襲ったりして…」 |
ロビーナ | 被害が出るようになったっていう訳だな。 |
GM | 「そうだ」 |
ルチル | じゃあ生意気だから倒しましょう。 |
チャイ | はーい。 |
ロビーナ | おいおい(笑) |
GM | 「まぁ基本的にはそういう事だ」 |
ルチル | 私はヒューマニストです。 |
GM | ヒューマニストであってゴブリニストではないのだな(笑) |
ロビーナ | ああ、要するに人間が良ければあとは何でもいいっていう。 |
ルチル | そう、今まで人間しかプレイした事がございません。 |
ボンド | こっちはバケモニストだ(笑)(変なキャラばかりプレイしたがる) |
GM | じゃあ村に着いたとして…規模はというと、まぁ小さな村だね。人口100人ちょっと。 |
ルチル | ほんとに小さい(笑) |
チャイ | わーい、小さい(笑) |
GM | うん、というか山の間にちょこっとできた寒村みたいな所だ。 |
ルチル | 段々畑があるような感じだな。…何かすごく日本風。(GMによると、ウクライナ地方の山村のイメージとのこと) |
GM | で、一応ゴブリンの襲撃に備えているのか、村の周りじゅうをバリケードで固めてある。 |
ルチル | わーい銃撃戦。ぱんぱん。 |
ボンド | あのー私の武器はレーザーライフルなんですけど…(笑) |
GM | ボンド退場ー。 |
ロビーナ | バトルテックでもやってなさい(笑)…さて。 |
GM | 村に着いたから…やぐらで見張ってる人間が「何者だー」と聞いてくるんだが。 |
ロビーナ | まぁコットスが一緒にいるからわかるでしょう。 |
GM | こんな体格の奴は、そうそう他にはいないからな(笑) |
ロビーナ | 大体…ゴブリンか人間かなんて目が悪くなければ普通わかるような気がする。 |
ボンド | オーガーと間違えたりして(笑) |
一同 | ありうる。 |
GM | で、見張りはコットスの姿を見かけると走ってきて、何か耳打ちをする。彼は驚いた様子でこっちを振り返ると「俺がいない間に、村がゴブリンに襲われたらしい」と言う。 |
ルチル | (嬉しそうに)やりぃ!それで? |
ロビーナ | 「やりぃ」じゃないって(笑) |
チャイ | えらいこっちゃ。 |
GM | 「家畜と食糧が多数略奪されて…」 |
ロビーナ | むー。 |
ルチル | つまりそのゴブリンを倒すと家畜や食糧が多数略奪できると(笑) |
ボンド | ゴブリンの胃の中からかもよ。 |
ルチル | ああ、それはちょっといやだな。 |
GM | 「あとは村人が数人行方不明になった。俺の妹もだ」 |
一同 | 妹?(笑) |
GM | みんなで驚いてるんだな。 |
ロビーナ | 何となくね(笑) |
ルチル | フォーチュン・クエストのノルのパターンかな?おんなじ顔してるか、天と地ほども違うかのどっちか(笑)(※後者だそうです) |
ロビーナ | 相手の数はどのくらいだったんだ? |
GM | コットスはまた村人と話しているけれども、どうも村人の方も混乱していてよくわからなかったらしい。 |
ロビーナ | なるほど。じゃあゴブリンが拠点にしているような場所に心当たりは? |
GM | 「わからないのだ」 |
ロビーナ | ああそうか、今までゴブリンによる被害がなかったから、そういう事も確かめてなかったんだな。 |
GM | そう。 |
ルチル | さあレンジャーの出番だ。…ああそういえば、ペーちゃんがいたんだっけ! |
ロビーナ | まさかタイデルに置き忘れてきたんじゃないだろうな(笑) |
ルチル | ちゃんと連れてきてるよ。大丈夫、きっと連れてきてる(笑)…そうだな、空からの偵察しようかな。人工衛星飛ばしていい? |
ロビーナ | 人工衛星か?(笑) |
GM | 飛ばしてもいいけど…ダイス振ってみる? |
ペリドットが夜空に飛んでいく。ソーサラー技能+知力で15の達成値を出したものの、樹が密生した森ということもあってゴブリンは見つからない。 | |
GM | 狼とかは見つけたけれど、ゴブリンは影も形も見えない。 |
…と 言う訳でこの続きは本誌でどうぞ。 |
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