GM | それでは前回から20日ほど経ったので、生活費を減らしておいてね。でもって祭の前日から始めさせてもらうよ。えーと、時間はお昼頃だね。店の親父がチャイとギュゲスに声をかけてくる。 |
チャイ | わーい。 |
ロビーナ | 「姉ちゃん、お酒飲まない?」って(笑) |
GM | ちがーう。「仕事があるんだけど受けてくれないか?」 |
アルテア | 祭の間の警備員か? |
ギュゲス | それともサンドイッチマンか?(笑) |
GM | いやいや、親父も仕事の中身は聞いていないのだけど「話を受けるのなら、今夜このメモの所へ来るように」と頼まれているらしい。ちなみに、この依頼は昨日(つまり祭の二日前)の夜遅く、猫屋敷に来た怪しげな女性が「腕利きのシーフを紹介してくれ」と頼んでいった物だそうだ。 |
チャイ | わーい。チャイ、りっぱなどろぼうになる。でもまてよ、これを受けるとひょっとしておまつりが見れなくなるとか…。 |
GM | 「なかなか儲かる仕事らしいぞ。なんたって紹介料だけで結構な金額を置いて行ったからな」 |
チャイ | うー。なやむなやむ。 |
GM | あ、そうそう。メモにはこの冒険者の店でなくて、他の酒場の名前が書いてある。 |
チャイ | 行くだけ行ってみようかなぁ。 |
ギュゲス | どうせ祭なんて見ても面白くないしな。 |
アルテア | どうして?お祭りだぞ、お祭り。 |
ギュゲス | 楽しいのか、あんなもん? |
アルテア | お祭り(↑とっても楽しそう) |
GM | で、どうするの? |
ギュゲス | 俺は構わんが…。 |
チャイ | うー。でもおまつりが見れなくなったらやだなー、やだなー…まあいいや、はなしを聞くだけ聞いてみよう。 |
|
GM | じゃあ夜にしちゃうぞ。シーフ二人はメモにある酒場に行くわけね。いたって普通の市民向けの酒場。祭の前夜だけあってもう既にできあがってる人もいる(笑) |
チャイ | チャイはミルクをのむ。お酒はキライ。 |
GM | 店のすみの方に女の人が一人いる。フードをかぶっていて、いかにも怪しげだ。 |
ロビーナ | うーん、怪しい(笑) |
アルテア | あれ、でもなんでフードかぶってるのに女性だってわかるの? |
GM | だって着てる服や体つきから…そりゃ、下手するとスカートはいたエルフの男かもしれないけど。 |
ギュゲス | もーっと下手するとハーフエルフの男かも知れない(笑) |
ロビーナ | どういう意味かなー、それは? |
チャイ | さてと…あいさつしよう。こんにちわー。 |
ロビーナ | 夜だよ。 |
GM | つっこみが入ってしまった。 |
アルテア | これだからラーダのプリーストって嫌い(笑) |
ロビーナ | いいんだいいんだ、どーせどーせ俺なんか(笑) |
チャイ | いいのだ、チャイは一日中いつでもこんにちわなのだ。 |
GM | 話を進めよう。女の人は「冒険者の店の紹介の方ですか?」と聞いて来る。 |
チャイ | そうだよ。 |
GM | 「あまり長居はしたくないので、さっそく仕事の話にさせていただきます」 |
ギュゲス | 名前くらい教えてくれても良さそうなもんだがな。 |
GM | 匿名希望。 |
アルテア | …怪しいー。 |
チャイ | ねえ、おまつり見れる? |
GM | 「は?」 |
ギュゲス | チャイの口を塞いで…「あんたは黙ってなさい!」 |
GM | 「用件というのは…明日の昼頃、タイデルの領主の別宅にある人物がやって来るのですが、その人を三日間、監視してほしいのです」 |
チャイ | ということは、お仕事のとちゅうでぬけだしておまつりを見にいくってのはムリだな。でもひょっとして、その人がおまつりに行ったらどさくさにまぎれて見れるかも。 |
ギュゲス | 絶っ対、チャイは祭りの方に夢中になって監視を忘れる。保証する。 |
アルテア | ところで残りの二日間は? |
GM | 「三日間の監視が終わったら、四日目の夜また私がここの酒場にいますので、その人物について調査書、つまりレポートを出してほしいのです」 |
ギュゲス | うわあぁぁ、今日やっと出してきたのにいぃぃっ。(※プレイヤー発言です) |
アルテア | わーい、探偵さんだ探偵さんだ。 |
チャイ | じゃあ四日目と五日目にはおまつり見れる。うんうん、よかった。 |
GM | 「これが報酬です。前払いしておきます」と言って、小さな皮袋を机の上に出す。 |
チャイ | あける。 |
ギュゲス | 開けるな。 |
チャイ | うー。じゃあふってみる。 |
GM | ちゃらちゃらと音がする。 |
チャイ | おもいか? |
GM | いや、そんな事はない。 |
チャイ | 「ほうせきかな?」とか思っとこう。 |
ギュゲス | …その人間は招かれざる客なのか? |
GM | 「いや、そんな事はないとこちらとしては思っていますが」 |
チャイ | はて?うわきのあいてだろうか? |
ギュゲス | だーっ。 |
チャイ | そこうちょうさとか…(笑) |
ギュゲス | 一つ聞きたい。その人物とは、タイデル領主の館に出入りしてもおかしくない身分の者なのか? |
GM | 「まぁそういう事でしょうね」 |
チャイ | 人相は?人相。 |
GM | ああそうか、言い忘れてたね。若い男の人。それ以上の事は女の人も知らないらしい。 |
アルテア | でもって、それが浮気の相手? |
GM | ちがうー(笑) |
ギュゲス | んー、この女の後ろに誰がついているのかが問題だなあ。 |
チャイ | おしごとはそんだけ? |
GM | うん。とにかく三日間相手に気付かれないように調査するだけ。 |
ギュゲス | 危険手当もらえる? |
GM | だからそれを渡したんじゃないか。 |
チャイ | あけてみよう。プレゼントはその場であけるのがよろこばれると言うじゃないか。 |
ギュゲス | ばかものーっ、日本の場合は目の前で開けてはいけないんだー。 |
GM | 開けてみるのね。すると、中には石が三つ入っている。シーフの宝物鑑定でロールしてみて。 |
チャイ | 12。 |
ギュゲス | 17。 |
GM | ギュゲスには判るな。かなり良質のサファイアが三つ。店で売ると合計4000ガメルくらいになる。で、どうするのかな? |
ギュゲス | まあいいか。仕事を受けよう。 |
チャイ | きれいなものもらっちゃった。うける。 |
GM | すると女の人は「それではよろしく」と言って、さっさと店を出てしまう。 |
ギュゲス | チャイ、後を尾けてこい。 |
チャイ | わーい。えーと、尾行ってどうやるんだっけ。 |
GM | シーフレベル+敏捷度だよ。 |
チャイ | (ダイスを振ると、出目は1ゾロ)きゃあ。 |
ロビーナ | はい、おめでとう。 |
GM | チャイは見失った。 |
チャイ | というより、どっかに足ひっかけてハデな音をたててひっくりかえったような気がする。 |
ギュゲス | しょうがないな。俺がやろう…15。 |
GM | うん、女の人は気付かずにスタスタと歩いていく。けど、途中でわきの路地から馬を引いた男が出てきて、女の人に馬を渡す。すると女の人は馬に乗って行ってしまった。男の方はまたその路地に戻って行く。 |
ギュゲス | んー。女はほっとこう、男の方だな。路地をのぞいてみるけど。 |
GM | さっきの男は壁を背にして座り込んでいる。どうやら酔っているみたいだけど。 |
ギュゲス | じゃあ10ガメルばかりピンと投げて…「あの女は何者だ?」 |
GM | 「あぁ、さっきの人か?俺は何も知らないぞ。金を渡してきて、馬を預かってくれと頼まれただけだからな」 |
アルテア | あやしい。 |
ギュゲス | うーん、なるほど。じゃあそこら辺で樽の中に頭突っ込んでるチャイを引っ張り上げようか。 |
チャイ | どっかの屋台につっこんだような気がする。 |
ギュゲス | チャイの足つかんで引っ張り出してみると、口の中にいっぱい食べ物入れて、おぶおぶしてるんだな(笑) |
アルテア | なんかさぁ、チャイの場合だと頬袋の中にいっぱい入っている様な気がするなぁ。 |
ロビーナ | チャイはリスですかっ(笑) |
ギュゲス | (笑)チャイをしょって宿に帰るわ。 |
|
GM | じゃ、宿に戻りました。 |
ギュゲス | 他のメンバーにこれこれこーいう訳、と話そう。で、仕事を受けた訳なんだけど、別にこれは一人でも出来る仕事だから他の人はお祭り見に行ってきていいよ。 |
チャイ | うー。おまつりも気になるが、その人も気になる。 |
アルテア | ここはやっぱり、タイデル領主の別宅に雇われるというのが王道でしょう。 |
ロビーナ | そんなに急に雇ってくれるわけがなかろう。 |
ギュゲス | いや、ロビーナなら大丈夫だ(笑) |
ロビーナ | 違うだろー。 |
ルチル | いけー。色じかけ(笑) |
ロビーナ | こんだけ女性人口が高いのに、何でわざわざ男が女装せにゃあかんねん! |
ギュゲス | それはもちろん「お約束」だから(笑) |
フィー | うーん。化粧のノリが良さそうねぇ。 |
チャイ | わーい。おけしょう、おけしょう。 |
ロビーナ | 違うだろ〜。 |
GM | でもどうやってタイデル領主別宅に雇ってもらう話をつけるわけ? |
アルテア | ……新聞広告。 |
チャイ | ここはやっぱり、りょうしゅさんの家の前でいきだおれる。 |
GM | そのまま捨てられたらどうするの。 |
ギュゲス | んー…まあいい。チャイ、ついて来なさい。事前に調べに行っておいた方が良いだろう。 |
チャイ | はーい。 |
GM | じゃ、領主の別宅へ行ってみますと…塀がぐるっとありまして、木がわさわさと植えてあるけど。 |
ギュゲス | 人通りは? |
GM | ほとんどない。割と身分の高い人たちの家が周りに建っているので、まあ静かなものだね。 |
チャイ | はて。門の所からのぞく。 |
ギュゲス | こらこら、バレたらどうするんだ。 |
チャイ | そこは「すいませーん。ボール取ってくださーい」と言えばよいのだ。 |
GM | 確かにチャイならば子供だと思うだろうが…。 |
ロビーナ | こんな夜遅くに一人でボール遊びする子供がどこにいるっ(笑) |
GM | まあ、誰にも気付かれずに覗けるよ。では、外観を図に描きましょう。(図を描いている)建物の裏側は見えないよ。 |
ギュゲス | うん。じゃ裏っ側に回ってみるけど…見える? |
GM | いいや、塀が高くて見えない。2mぐらいの高さがあるから。 |
チャイ | じゃあへいのふちに手をかけてよじのぼって見る。 |
GM | すると、裏はこうなってまして…。(図に描き加えている)ちなみに二階建てです。 |
ギュゲス | 一応、周りに気をつけておこう。 |
アルテア | (突然)そうか、この館はウインザーと呼べば良いんだ。 |
| ? |
アルテア | いや、領主の別宅って言うので何か適当な名称を考えていたんだよ。 |
GM | なるほど。 |
ギュゲス | で、明かりのついているのはどこだ? |
GM | 一階の玄関の両隣りと横の部屋。(図参照)二階はついていない。 |
…と 言う訳でこの続きは本誌でどうぞ。 |