TRA. BBS   



マフィアのボスが心なしか手塚治虫氏に似ています
 投稿者:永盛綾子  2005年01月27日 07時54分

先日「ベルヴィル・ランデブー」というフランスのアニメ映画を見てきました。
去年のアカデミー賞で二部門(長編アニメーション部門・歌曲部門)にノミネートされていて、
授賞式のテレビ放送で見かけた時から「日本では公開しないのかな」と気になっていたのですけども、
いま新宿タイムズスクエアの映画館で上映しているので出かけてきた次第です。

両親を亡くした内気な孫に、自転車を買ってあげるおばあちゃん。孫は大喜び。
歳月は流れ、自転車好きの孫はツール・ド・フランスの選手になるまでに成長した。
ところがレース中に孫が謎のマフィアにさらわれ、おばあちゃんは愛犬と一緒に
マフィアを追って巨大都市ベルヴィルへ。
そこで出会った三人姉妹の老婆と意気投合し、孫を救出するためにおばあちゃんが頑張る!

と、あらすじだけ読むと割とハートフルな普通の物語みたいに見えるのに
この映画のインパクトと面白さと独自性はそれとぜんぜん別の所にあるのがすごい。
シュールなブラックユーモアの世界だ…
モーツァルトの荘厳なキリエ・エレイソンをBGMに、レンタルの足こぎボートで
嵐の大海を渡るばあちゃんがかっこよすぎる。
三つ子の老婆たちのキャラも(これがまた、マクベスの魔女や
ゴヤの「黒い絵」に出てくる運命の三女神を彷彿とさせるのですが)とても印象的でした。
何はともあれ見に行って良かったです。もう一度見に行こうかな…
2月10日までやっとります。
http://www.cinemabox.com/schedule/times/index.shtml

しかしこの映画に出てくる犬もたるみまくった怠惰そうな犬なのですが、
イノセンスといいハウルといい、近頃のアニメはたるんだ犬の時代なのかなあとか思いました。


それと、ファミコンのソフトを動かせるハードというのが3000円くらいで売っていたので
「ホント?」と思って買ってきました。
で、おもむろに接続して電源を入れてみる。
おおすごーい!実家から発掘してきた「クインティ」がほんとに動いてるよ!!素晴らしい!!
(そういうハードなんだから当たり前だ…)
よし、次は実家から往年の「ファミコン必勝本」のバックナンバーの束を発掘してこよう。

しかし昔の小学生は難しいゲームで遊んでいたものです。
「何度挑戦しても同じ所で行き詰まって、コントローラーを本体に投げつけたくなる」というあの気分を
久しぶりに再体験しました。昔のゲームはみんなデフォルトでこんな感じだったような。
それにしてもクインティは面白いゲームですが。

そういえば先日「半熟英雄対3D」のサントラCDを買いました。
と言っても「対3D」のサントラが欲しかったというより、このCDにはおまけとして
「初代FC版の半熟英雄のサントラCD」というのがついておりまして、
そちらがどうしても欲しかったので。
ああああああ!聞いていると涙が出るほど懐かしい!!
「対3D」のゲーム内でも、初代の音楽がアレンジで使われている箇所がいくつかあったりして
あれはものすごく感動したなあ。

とかなんとかノスタルジアの中へと時代を逆走しまくっている気のする今日この頃。
(クレヨンしんちゃんの映画版で「オトナ帝国の逆襲」という話がありますが、
私はあの20世紀博の誘惑に確実にひっかかるタイプに違いありません)
でも別に「近頃のゲームは駄目だ」と思っている派でもなく、
新しい物には新しい良さがあるとも思うのですけども。


本文 [前] [次] [最新20件] [全て]/記事一覧 [最新50件] [全て]掲示板の目次Top
webmaster@tranet.org
 (TRA. BBS-Sys. Ver. 1.075 Test Drive by Misaki)