GO AHEAD GREMLINS

永盛 綾子 1997.MARCH　作成 20001.4　公開

電撃ゲームイラスト大賞への応募用に描いた絵で、原画サイズはＢ４。

当時住んでいたつくばではあちこちでしょっちゅう工事をやっていまして、側を通りがかるたびに機械類や作業服などをじーっと眺めては参考にしていました（挙動不審人物だ…）
大学の彫刻課の工房にあったクレーンや、いつも絵を描くのに使っているＺライトなども元ネタになっています。工作機械類は今でも好きですね。

グレムリンは、機械いじりの得意な妖精なのだそうです。
かつて人間にいろいろな発明のヒントを教えてくれたのですが、人間の方は彼らからの恩を忘れてしまい、その発明は自分たちの力で成し遂げたものだと思いこむようになりました。そこでグレムリンは腹を立て、今では人間の作った機械類にいたずらをして憂さ晴らししているのだとか。
シャワーのお湯がいきなり水になるとかトーストが真っ黒焦げになるとかMacがフリーズするとか（←？）いうのはみんな彼らの仕業でありまして、私の家にも3匹くらい住み着いて暗躍しているようです。
そういう連中なので、なるべく小憎らしい感じに見えるように描いたつもりです。上の方にいる赤い服のは、作業中にケガをしたので今のところ管理業務に回っているのでしょう、たぶん。

ところで…
私には円を描く時にコンパスやテンプレートを使わず、ありあわせの物で描いてしまうという悪癖がありまして。
この絵の背景の円はどんぶり（！）を使って描いたのですが、ペン入れを済ませてしまった後でそのどんぶりが正円になっていなかった事に気付き、焦ったものです。いちおうごまかそうと努力はしたのですが、よく見ると円が歪んでいるのがわかるでしょう。