魔女への鉄槌

魔女への鉄槌

永盛 綾子
1998.DECEMBER 作成
2000.1.4 公開

1998冬コミ展示用イラスト

かなり無理して二日間で描いたものなので、やや未完成ぎみのところがあります。
自分なりに、「色」という事を意識して描いたつもりの絵。
無意識で描いていると色調が地味なミリタリーカラーになりがちなので、今回は塗る前にいろいろ考えてみてから手をつけました。ツタの色が赤かったり魔女の服が紫だったり、というのはそのあたりの結果です。
この頃「ファイナルファンタジータクティクス」をやっていたのですが、キャラデザイン画に表現されている服の質感というかテキスタイル的感覚の持ち方というか…そういう所への気の使い方の深さに、かなり感動したんですね。服の刺繍とかも丁寧に描いてあるし、どんな手触りの生地をどういうふうに仕立ててあるのか、実に説得力があるのです。
で、今から見るとこの絵にはその影響が顕著にあらわれていて可笑しいです。

魔女が履いている鋼の靴は、いわゆるスパニッシュ・ブーツという拷問具の一種。白雪姫が継母に履かせたというアレです。
帽子の上にいるヒエロニムス・ボッシュ調のへんな生き物は気に入っていますが、左肩の黒猫はちょっと失敗しました。自分で飼っていないので、猫を描くのはどうも苦手です。


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