仕事で挿絵を描かせていただいた「さらば、ガイコツ」という本について、
鐘楼のページでお知らせをした時に使った絵です。
照彦と源蔵じいちゃんと申蔵と伊三郎じいさん(と、伊三郎じいさんのトマト)。
伊三郎じいさんは、このお話の中でも特にいいなあと思う人物の一人です。
私はニワトリ小屋の中で照彦たちが歌う「よこしまじいさん」の歌が好きなのですが、
本の中では横縞シャツを着ている時のじいさんを描く機会が無かったので
(あと、本文絵ではじいさんはいつもしかめっ面なので)
こんなふうに描いていて楽しかったです。
この伊三郎じいさんが畑で作っている「ほがらかそうなトマト」が、本文の描写を読んでいると
やたらおいしそうに感じられるのです。
そのためイラストを描く作業をしている期間中、無性にトマトが恋しくなり、
お手軽なビタミン補給としてトマトジュースをよく飲んでいた記憶があります。
そのたびにいつも「トマトジュースもおいしいけど、照彦たちが盗んだもぎたてのトマトは
きっと今私が飲んでいるジュースよりずっとおいしいんだろうな」と思っていました。
■■糸玉を辿る■■